最初にこの指標の概要を説明しておきますと、
自然界に共通する“黄金比”を使って相場の値動きを予測して行くというものです。
トレードで使われるテクニカル指標の正式な名称は
「フィボナッチ・リトレースメント」と呼びます。
ここまで単に略して読んでいましたし、
特に説明ないままに略して使われるケースも多いようですが、一応覚えておいてください。
この指標のベースになっているのは、
黄金比と数学で使われているフィボナッチ数列です。
黄金比とは1:1.618が近似値となる比率のことで、
パルテノン神殿や美術品などの美しい、
あるいは価値があるとされるものの中に見受けられる比率です。
数学での場合は、13世紀のイタリアの数学者である
レオナルド・フィボナッチによって広められたもので、
ウサギのつがいから生まれる子供から何組のつがいが誕生するかと考えて行くと、
つがいの数は1,1,2,3,5,8……というように増えていくという考え方です。
そのフィボナッチ数列と黄金比が
どのようにテクニカルトレードにかかわってくるというのでしょうか。
もう少し詳しく見ていきましょう。
フィボナッチ数列は、
ウサギのつがい以外にもひまわりや松ぼっくりなどの
植物の葉・種の付き方、ミツバチの家系、
かたつむりの殻のウズ巻きの広がり方といったものにも見出すことができます。
黄金比も前述のように歴史的に美しいとされているものに共通する比率です。
こう書いていくと、この2つの間には何となく
“根拠のない関係性”があるように思われるかもしれませんが、
実は“根拠のある関係性”があるのです。
“根拠のある関係性”とは、フィボナッチ数列を少し加工してやって、
隣り合う2つの数の比を分数の形で並べて行くと、
1/1、2/1、3/2、5/3、8/5、13/8……となっていきます。
これを数字に直すと、1、2、1.5、1.6666、1.6、1.625……となります。
先ほどご紹介したように、黄金比の近似値は1:1.618。
この数列の比を先の方まで続けていくと、黄金比に限りなく近づいていくというのです。
これが黄金比との関係性です。
これがどのようにトレードに活かせるのか、次のページで見ていきます。